飲食業界=ブラック
今の若い世代ですら、飲食はブラックだというイメージがあるのではないでしょうか。
皆さんは飲食業界に対してどのようなイメージを持っていますか?
- 長時間労働
- 休日はほぼなし
- 給料が低い
- 肉体労働
- サービス残業が多い
ネットで調べると飲食業界のマイナスな言葉が次から次へとでてきます。
僕は飲食業界で長年働いて、転職をして今は違う業界で全く別の仕事をしています。
転職をして感じたのは、
「飲食業界って本当にブラックだったんだ」
ということです。今の仕事との違いに驚いています。
今回は飲食業界で店長を経験した実体験から、飲食業界はなぜブラックすぎるのかについて解説していきます。
Contents
ブラック企業って具体的にどんな職場?
よく3Kと呼ばれる飲食業界ですが、具体的にどんなところがブラックなのかみていきましょう。
「新興産業において若者を大量に採用し、過重労働・違法労働・パワハラによって使いつぶし、次々と離職に追い込む成長大企業」 近年では労働基準法や関連法令を無視し、あるいは法の網や不備を悪用して従業員に長時間労働やサービス残業などを強制する企業を主に指す
Wikipedia
上記のようなことが平気で行われている会社がブラックと呼ばれています。
労働者を酷使している会社は全てブラック企業です。それではブラックすぎる飲食業はどのあたりがブラックなのでしょうか?
飲食がブラックすぎるといわれる理由
労働時間も長いがとにかく拘束時間が長い
飲食業といえば労働時間の長さに目が行きがちですが、拘束時間が長い方がきついです。
拘束時間が長くなる原因は主に以下の3つです。
- 営業時間が長い
- 社員が少ないことで責任者がおらず1日中店にいなければならない
- 36協定により労働時間を減らさないといけないので不必要な休憩が多くなる
営業時間が長いことで拘束時間が長くなることは有名ですが、他の2つは飲食業で働いた経験がある人でないと気付きにくいものです。
休憩時間が異常に長くなることについての記事は下記からどうぞ。
休憩時間が異常に長い飲食店社員!飲食業界がブラックと呼ばれる裏側を公開!
無給で待機という仕事も頻繁にある
上記の休憩と同じようなことで、飲食業では待機が頻繁に発生しています。
どのような場面で多いかというと、
- ラストのレジ締めや鍵閉めなどの責任者が不在のため待機
- 人はいるが何かあった時に対応できる人がいないため待機
このような時です。
待機でも何かあったら対応しなければならないため、給与は支払われるべきですが無給で待機が当たり前となっています。
社員数が少ないので余計に起こりやすい現象です。
事務作業はサービス残業
シフト作成や管理業務は労働時間に含まれていないことが多いです。
だいたいの店長が休憩時間や勤務が終わってから事務作業をし始めます。もちろんその時間は無給です。
これも暗黙の了解みたいになってしまっているんです。
店長の仕事はどちらかというとマネジメントよりであるのに、労働時間としてみなされません。
ただでさえ労働時間が長いのに、事務作業もあるため家に帰ることができなくなります。
休日数を増やせない仕組みがある
チェーン店勤務になると、休日数を増やすことが中々できない仕組みがあります。
自分だけ休みがとれるようになっても、隣の店の人が休めてないとヘルプという形で休日を奪われます。
そして自分も隣の店の人も休日数が増えても、またその隣の店と永遠に続いていくのです。転勤で調整ということもあります。
飲食チェーン店の休日数が増えない仕組みについて詳しく解説した記事は以下から。
飲食チェーン店店長の休日数が絶対増えないカラクリを解説!
長年勤めても給料が低い
大手だとある程度の給料はもらえますが、やはり飲食業界で平均すると圧倒的に給料が低いです。
飲食業界の給料の特徴として、店長までの役職は上がりやすいので最初のうちは給料が上がりやすいかもしれません。
しかしその先の給料はあまり変わらないので、生活が厳しくなります。
飲食業界の給料水準はこんな感じです。
周りとの接点をもつ機会が減るので普通の感覚が鈍る
飲食業は転勤が多く、休みも平日で周りと合わないため友達と遊ぶ頻度が確実に減ります。
そうなると他の業界で働いている人との接点がなくなるため、飲食業での環境が普通なのか異常なのかわからなくなります。
その為、飲食業がブラックでも気付かなくなるのです。
むしろ飲食業界の環境が普通だという錯覚に落ちることさえあります。
移動時間は休憩扱いになる
ヘルプが発生する時によく起こるのですが、ヘルプ先で働いて自分の店に戻ってくる時間は全て休憩扱いになります。
さらにやばいのがアルバイトやパートでも、休憩扱いとなるのです。
あくまでも店舗で働いてる時間だけ。移動時間に30分以上かかっても関係なしです。
移動に時間がかかり、休憩する間も無く次の勤務が始まることもあります。
これは僕が勤めていた会社だけかもしれませんが、会議の時も移動時間は休憩扱いです。例え、大阪から東京へ会議に行っても、労働時間は会議の2時間だけとか普通でした。労働時間2時間のために1日潰れても…
ブラックすぎる飲食店なのになぜ辞められない人が多いのか
心身共に疲れ果てて、
「飲食業なんて辞めてしまいたい」
と思っているのに辞められない人はたくさんいます。
理由は人それぞれですが、飲食業を辞められない理由として多いのが、
- 年齢的に辞められなくなっている
- 自分が辞めると周りに迷惑がかかってしまう
- 上司から引き止められている
- 人手不足で辞めるなんて到底言えない
主にこのような理由です。
この中でも年齢的に転職できないと思って、辞められない人はたくさんいます。
自分自身の経験から、確かに30代を超えると転職は厳しくなるように感じます。
飲食業界からの転職については以下から。
飲食業界から他業界への転職は時間がなくても20代ですべき理由!他にも、友達との接点がなくなり飲食がブラックすぎるという点に気付けず働き続けている人もいます。
やはり飲食業は仕事柄、交友関係が薄くなりがちなので普通の基準がずれてしまうんですね。
転職サイトでブラックすぎる飲食店を見極める方法
飲食業の中でもある程度ホワイトな企業は存在します。
かなり数は少ないですが…
転職サイトだけでもなるべくブラックすぎる飲食店の特徴はわかりますので気になる方は以下から。
【転職活動者必見】転職サイトでブラック企業かどうかを見分ける方法!ブラックすぎる飲食店は今すぐ辞めた方がいい
ブラックすぎる飲食店で働いても、心身が疲れ果てていくだけです。
何もいいことはありません。
もし辞められないのなら
退職代行サービスのNEXTを利用することをオススメします。
- 言いにくい退職を代わりに伝えてくれる
- 働いた分の給与もしっかりもらえるように手配してくれる
- 有給が残っている場合の請求も代わりにしてくれる
退職代行はこのようなメリットがあります。お金はかかりますが、辛い思いをせずに仕事を辞めることができますよ。
まとめ
飲食業界から他の業界に転職して改めて思いますが、労働環境が違いすぎます。
飲食業で勤めていた時はそこまで強く感じていなかったのですが、今では「あの時よくやってたな」という気持ちでいっぱいです。
ホワイトな飲食店もありますが、やはり総合的にみると飲食業はブラックすぎると思っております。
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