よく店長の辛いところとして、
- 休みは少ないし労働時間も長くてしんどそう
- 少ない人数で常に動き回っていて大変そう
- 理不尽なクレームを言われて辛そう
このようなものが挙げられると思います。
確かに間違ってはいませんが、店長職の1番辛いところは他にあります。それは、
自分が働く環境に店長の大変さや苦しみ、嬉しさ、考え等が誰にも理解されない
ということです。
だって店長は店に1人しかいませんからね。店長のことを本当の意味で理解できる人なんて、誰にもできないのです。
分かってもらえない辛さって本当に辛いですよ…
Contents
店長の分かってもらえない辛さって具体的にどんなの?
会社と従業員の間に挟まれる辛さ
店長は会社の目指すべき方向性と店の方向性を合わせなければなりません。
店長になれば自分の思うようにシフトを組んだり、好きなようにできると思われてるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
会社から、
〇〇キャンペーンを今月はやりましょう!
という指示がとんできたら、乗り気でなくてもしなければいけないのです。
そのようなキャンペーンをしますと店で発表すると、だいたい従業員からブーイングがきます。
これらは店長がめんどくさいことを言い出したと従業員から思われてます。でもしないわけにはいきません。店長はこの葛藤と戦い続けるのです。
会社の方針と従業員の希望が中々一致することなく、振り回され続けて、そのことに対して誰も分かってくれない辛さがあります。ある意味孤独とも言えますね。
体調が悪くても体に鞭を打って頑張らなければならない辛さ
残念ながら店長は体調が悪くてもほぼほぼ休めません。
そんなの完全にブラックですが、体調が悪くても休めない店長がほとんどなのが現実です。
会社的には体調が悪ければ出勤してはならないとしているところが多いが、あくまでも口だけであって休める仕組みなんてありません。
- 人件費削減の為人数ギリギリでのシフトを作成しており休むと店が回らない
- 従業員にもお客様にも迷惑をかけてしまう
- 責任者が不在になる
- 他の店に声をかけても皆働いている
- 代わりがいなくてどうしようもないから上司から動けないほどでなければ出勤してほしいと言われる
こんな状態が普通なので踏ん張らないといけないのです。店長は休まないので、その苦しみを理解してもらえる機会も全然ないのがまた辛いところですね。
自分の悩みを打ち明ける環境が身近にない辛さ
店長は店に1人です。他の店長と顔を合わすのはプライベートで会わない限り、月に1回もしくはそれ以下となります。
どれだけ辛いことがあったり、聞いてほしいことがあってアルバイトやパートに愚痴っても、面倒くさがられるだけです。
アルバイトならアルバイト同士や店長に聞いてほしいことを愚痴ったり、パートならパート同士や店長に愚痴れる環境があるかもしれません。
ですが店長は、
- 立場的に愚痴りにくい
- 従業員に関する愚痴だと言えない
- 店長にしかわからないことで話しても理解してもらえない
- 話したとしても何となくでしか共感してもらえない
このように話したい、聞いてほしいことがあっても、それを伝えられる人が近くにいないのです。
そんな環境でずっと働くのは中々辛いものですし、そうやって抱え込んで働くのは苦しいものです。
店長の辛さを共感できるのはやっぱり店長だけ
誰にも店長の辛さを分かってもらえない状況を1番理解できるのは、やはり店長だけです。もしくは店長経験のある上司とかです。
その為か店長同士で集まったりすると、共感できる部分が多くて異常に盛り上がることが多々あります。
「そうだよね!」
「わかるー!」
「うちの店ではこんなやつがいてさー」
「この前こんなことがあったんだよ!」
このような会話が次から次へと店長同士の会話では生まれます。
店では明るく振る舞っている店長であっても、店では話すことのできない話は山ほどあります。
同じ職についてるものや経験した人にしかわからないことが多いからですね。
分かってくれるような反応をしてくれるだけで店長は嬉しい
店長の辛さを理解してあげられるのは店長しかいないと先ほど言いましたが、アルバイトやパートでも店長の辛さや考えについて分かってくれようとする反応をしてくれるだけで嬉しい気持ちになります。
それほど店長は誰かに自分の辛さや考えを聞いてほしいですし、承認してほしいと思っています。
- 認められたい
- 褒められたい
- 話を聞いてほしい
という欲はアルバイトだけではなく、店長も同じです。
特に昔の自慢話をするような店長は、
- 承認されたい
- 尊敬されたい
- チヤホヤされたい
そんな欲が強い傾向があります。ある意味簡単に店長を持ち上げることができます。
普段店長の辛さを誰も共感してくれる環境がないので、話を聞いてくれたら嬉しくなるのです。
まとめ
店長の辛さは休みが少ないとか労働時間が長いだけではありません。
誰でも同じだと思いますが、誰にも理解されなかったり、自分の頑張りを知られないということはとにかく辛いです。
店に1人しかいない店長は正にそんな環境の中で毎日頑張っているのです。
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店長や上に立つ人の苦労や悩みは少なからず解ります。でも、だからといって八つ当たりや差別、怒鳴りつけるなどしていいのでしょうか?
威圧的にものを言って部下を萎縮させていて、店長の大変さを理解しろなんて、無理です。
これがこうだからこう改善して欲しいなど、怒鳴りつける前にアドバイスが欲しいです。いきなりどやされ、「早くなんとか言えよ!」と言われても、何がどう悪いのか全く分かりません