飲食店の社員や店長ってめちゃくちゃ大変そうですよね。
飲食店でバイトしているorしていた人なら余計にそう思うはず。
朝から夜中まで働いて「よくやってるな、自分には無理だな」と思う人が多いと思います。
実際に飲食店の社員や店長はとても大変です。
店長にもなれば、責任感も大きくなり、やるべき仕事もドンと増えます。
しかし、ある意味飲食店の社員や店長の仕事って楽でもあったりします。
今回はなぜ飲食店の社員や店長が実は楽勝だと言えるのかについて、実際に飲食店の店長まで経験した私が解説します。
なぜ飲食店の社員は楽と言えるのか?
なんやかんや仕事の大半はバイトと同じ
長年飲食店のバイトとしても社員としても働いてきたのでわかりますが、なんやかんや仕事の大半はバイトと同じです。
仕事の目線や責任感等はもちろん違いますが、店長であっても接客や調理が7割くらい占めます。
特に必要なスキルがない
クレーム対応力や調理、パソコン系のスキル等特になくてもバイトレベルの能力があれば何の問題もありません。
たまにありますが、周りも皆慣れておらず大したレベルではないので問題なしです。
逆に言えば少しの努力で周りと比べて突き抜けることも可能です。
飲食業でスキルが必要な場面はかなり上の役職についてからとなります。
考えなくても少しずつ仕事は前に進む
先ほど飲食店の社員の仕事はなんやかんや大半はアルバイトと同じと言いました。
その仕事は接客や調理がほとんどです。
これらの仕事って同じ作業の繰り返しなので、身体で覚えてしまえば何も考えなくてもできる仕事なのです。
では考えなければ前に進まない仕事は何なのかというと、
- 営業職:お客様へのPRにどれだけ時間をかけても売れないと前には進まない
- エンジニア職:正しいコードを書けばOKと答えは決まっているが常に勉強が必要
- 製造業:商品を市場にだすには試験に合格する必要があり試行錯誤が必要
他の一部の職業を紹介しましたが、どれも情報収集が常に必要だったり、試行錯誤が必要です。
考えなければ前に進みませんから。無意識でできるものではありません。
私が飲食店の社員って実は楽勝と言っている大半の理由は、考えなくても飲食店社員のほとんどの仕事は前に進むからといった点です。
チェーン店の社員ほど何も考えない
くどいようですが、飲食店の社員の仕事の大半は考えなくても、身体が仕事を覚えているので前に進みます。
つまりある意味楽なので、何も考えずに仕事をする社員が多いのです。
この傾向はチェーン店の社員ほど割合的に多くなります。
これには理由があります。
このマニュアル化が余計に考えなくても前に進む仕組みを加速させているのです。
チェーン店の社員として働く社員のメリット
少し考えているだけで周りより優秀と思われやすい
チェーン店の社員は先ほども解説したように、構造的にあまり考えて行動する社員が多くありません。
それはつまり、少し考えて行動すれば周りよりも優秀と評価してもらいやすくなります。
でもこういうと、
「仕事のほとんどが考えなくてもできてしまうのに、何を考えたらいいの?」
と疑問に思う人もいるでしょう。
それは周りの社員がやっていないことをするだけでいいのです。
例えばですが、私が店長だった時は毎日のシフトに接客ポイントや調理ポイントに関するクイズを書いて、アルバイトの出勤時に毎日答えてもらっていました。
これを行うだけで、
- アルバイトへの教育がきちんと行われている
- アルバイトとのコミュニケーションの場を作れている
- シフトに記入することで形に残り上司へのアピール材料になる
と評価をしてもらいやすくなります。
飲食業でもそれなりに給与はでる
チェーン店の良いところは、それなりに給与が高いことですね。
2020年はコロナで飲食業は大打撃を受けました。
しかしチェーン店はほとんどが生き残っています。それほど会社としての力があるということでしょう。
実際に私も20代でそれなりの年収をもらっていました。大手飲食店の年収について書いた記事を以下で紹介しています。
福利厚生がそれなりに整っている
やはりチェーン店は大手が多いです。最低限の福利厚生は整っています。
福利厚生が整っていると、貯金もしやすくなります。
私が実際に飲食業の店長をしていた時の家計簿をまとめた記事を以下で紹介しています。
チェーン店の社員として働く社員のデメリット
優秀だと思われるほど大変な店に配属されやすい
チェーン店では少し考えて行動するだけで周りより優秀だと思われやすいですが、その分忙しい店や人手不足の店に異動させられることがあります。
しかし大変な店で評価されると、誰よりも先にスーパーバイザーやエリアマネージャーといった役職につける可能性が高くなります。
そうなると年収も大きく上がりますから。
店長としての役職は会社内では低いのに責任が重すぎる
店長って実は会社にもよりますが、大した役職ではないのです。
大手のチェーン店ほど低い傾向にあります。
いわゆる雇われ店長みたいな感じですね。
その割に店の全ての管理、責任が店長にあります。主任クラスの役職にしては荷が重すぎますね。
ダラダラ働く人の方が稼げてしまうシステムになっている
テキパキ仕事をこなせる人にはデメリットでしょう。
頑張って早く終わらせたのに、遅い人の方が残業代で稼いでしまうのですから。
要領よくやっている人からすると、本当に嫌な気持ちになります。
周りの社員がポンコツだと自分も休めない可能性がある
例えば、自分の所属する店の環境を良くして完全週休二日制をとれる状態にしていたとします。
しかしチェーン店だと隣の店が週に一日しか休めない状況だと、自分の休みを潰してヘルプに行かなければならないことがあります。
地域やエリア内の社員の休日数や労働時間に偏りがないようにする為です。
良くも悪くも助け合いなのです。
エリア全体で環境が良くなったら、エリアから社員を1人抜かれることもよくありますからね…
チェーン店でなくてもただの働き手として雇われている社員は多い
個人店のような飲食店でも、店を任せられる人というポジションで雇われている人は本当に多いです。
チェーン店の社員とは違い、
- ボーナスがでないところが多い
- 福利厚生も整っていないところが多い
- 倒産する可能性がチェーン店より高い
- オーナーから数字に対して厳しく言われる
小規模な飲食店ではこのようなデメリットがあります。
飲食店の社員をするなら、チェーン店をおすすめします。
上記で解説したチェーン店のメリットデメリットを充分理解した上でですけどね。
まとめ
飲食店の社員は大変だとよく言われます。
確かに長時間労働で体力的にもきつく、責任もかなり重たいので大変だと思います。
しかし、考えなくても仕事の大半が前に進むことは非常に楽なところです。
実際に私自身、飲食業で長年働いてきたことと、転職をして他の仕事をしてみて個人的に思ったことです。
これから飲食店の社員になるか考えている人はあくまでも一意見ですが参考にしてみて下さい。
ちなみに飲食店でバイトしている人がそのまま社員になるのは個人的におすすめしません。
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