こんな悩みを抱えていませんか?
アルバイトがシフトに入ってくれないと、シフトを作成できないので辛いですよね。
そこで今回は、
- アルバイトの出勤率を上げたい方
- シフトが埋まらない日に、アルバイトから出勤可能の承諾確率を上げたい方
こんな悩みを解決する為の記事です。
Contents
アルバイトの出勤率を上げる為に使える心理テクニック
心理テクニックを用いたお願いでアルバイトからの了承を得る確率を上げることが出来ます。
今から紹介する方法は、普段のお願いの仕方に少しのプラスαを加えるだけでアルバイトからの了承を得る確率が高くなります。
それではアルバイトの出勤率を上げる心理テクニックを紹介していきましょう。
カチッサー効果
カチッサー効果は、非常にシンプルで「理由+自分の要求」という形にして相手に伝えるだけです。
「〜なので(理由)、〜させてもらえませんか?(自分の要求)」
本当に「理由+自分の要求」だけでよく、心理学者のランガーがコピーの行列で行った実験で効果が証明されております。
コピーの行列の実験とは、
②「急いでるので、先にコピーをとらせてもらえませんか?」(理由+自分の要求)
③「コピーをとらなければいけないので、先にコピーをとらせてもらえませんか?」(それらしい理由+自分の要求)
この3通りの言い方で、コピーの行列の先頭の人物に頼むとどのような返事が返ってくるのかという実験です。
結果はこうでした。
②の理由+自分の要求の場合:承諾率94%
③のそれらしい理由+自分の要求の場合:承諾率93%
これらの結果から、「〜なので(理由)、〜させてもらえませんか?(自分の要求)」の形で伝えると、承諾率が高くなることがわかります。しかも、それらしい理由でしたらごもっともな理由でなくても承諾率は上がるみたいです。
ですので、このカチッサー効果を取り入れてアルバイトの出勤率を高めるのであれば、
「この日、人がいなくて困ってるので入ってもらえませんか?」
このように(理由+自分の要求)の形でお願いしてみましょう。
ドア・イン・ザ・フェイス
次は「相手が譲歩したから、こちらも譲歩しなければ」と思わせて承諾をもらう心理テクニックです。
具体的にどういうことかというと、初めに断られてしまうような大きな要求をし、その後で「これならどう?」と小さな要求をして承諾を得る方法です。商売ではよくある話です。
例えば店員とお客様のやり取りで、店員は店のTシャツが7000円以上で売れればいいと思っている場合、
店員「お客様このTシャツ1万円で買ってくれませんか?」
と大きな要求をします。すると、
お客様「ん〜高いから買えないよ」
と断られます。そこで、
店員「それなら7000円ならどうですか?」
と一度譲歩して小さな要求に変えてみます。すると、
お客様「(一度譲歩してもらったし、また断るの申し訳ないな…まあいっか)7000円なら買うよ!」
と相手に申し訳ないと思わせることで、承諾率を高める心理テクニックです。
この心理テクニックをアルバイトの出勤率を上げる方法に用いるのです。
例えばシフト作成で日曜日の夜に人が足りていない場合、
店長「土曜日と日曜日、どちらも朝から夜まで入ることできませんか?」
と大きな要求をします。
アルバイト「土日どちらもはちょっと厳しいです…」
と断られます。
店長「それなら日曜日の夜だけでも入れませんか?」
と譲歩し、本当のお願いを言います。
アルバイト「(土日どっちも一日中はきついけど、日曜の夜だけならいっか)日曜の夜だけなら大丈夫ですよ!」
と最初のお願いより簡単で、店長も譲歩したので承諾してもらいやすくなります。
フット・イン・ザ・ドアというのもあるが…
先ほどのドア・イン・ザ・フェイスと反対の心理テクニックで、小さな要求のYESをもらい段々と大きな要求のYESをもらうと言う方法です。
これはある1つの要求に対してYESをしてしまうと、その後の要求も断りにくくなる人間の一貫性を利用した心理テクニックです。
しかし、このフット・イン・ザ・ドアのテクニックだが、個人的に「プライドの高い人間」に対してしか効果がないと思っています。アルバイトで自分の言葉に責任を持てる人の割合は中々少ないので、フット・イン・ザ・ドアのテクニックが通用しないことがあります。
ですので、今回の出勤率を高める方法としては個人的にはあまりオススメしません。
自己是認欲求
人は褒められると嬉しいと感じる生き物です。
よく「承認」という言葉が使われますが、この承認欲求を利用したテクニックとなります。
人は褒められたり、認めてくれたりする人に対して好印象を持つようになるので、お願いも受け入れてもらえやすくなるのです。
「褒める+自分の要求」
このような形にすると承諾してくれる確率が高まります。今回はアルバイトが対象ですから、仕事ぶりを褒めたり、認めてあげると効果的でしょう。
心理テクニックは組み合わせると効果が倍増する
今まで紹介した方法を組み合わせると、よりアルバイトの出勤率を高めることができます。
例えば、アルバイトのAさんに勤務後、シフトの足りてないところ(日曜日の夜)を入ってほしいというお願いをする場合、
まず勤務中にAさんの良いところを褒めておきます。そして勤務後にAさんに
店長「土日全然人いなくて、土日どちらも入ってくれないかな?」
と聞くと(褒める+自分の要求)
Aさん「んー、どちらもは少し厳しそうです…すみません!」
と断られた後に、
店長「それじゃあ、日曜日の夜(本当のお願い)だけでも入れないかな?特に日曜日の夜が人足りてなくて…(理由)」
Aさん「(日曜日の夜だけなら全然いいかな。店長私のこといつも褒めてくれるし、困ってそうだしな。)日曜日の夜なら全然大丈夫ですよ!」
このように様々な心理テクニック(今回は自己是認欲求、カチッサー効果、ドア・イン・ザ・フェイス)を使用すると、よりアルバイトからの承諾率を高めることができます。ぜひいろいろ組み合わせて試してみて下さい。
店長の人柄という土台がないとアルバイトの出勤率を上げる心理テクニックは活かせない
これまであらゆる心理テクニックを紹介してきましたが、心理テクニックだけを使ってもあまり効果は発揮されません。
- お願いする時にアルバイトに対して気を使って話せているか
- 今までアルバイトの気持ちを考えた行動ができているか
- 普段から感謝の言葉を伝えられているか
- 普段から仕事を一生懸命こなしているか
きちんと「この店長の頼みなら協力しよう」と思ってもらえるような行動が、普段からできているのかが重要です。できていないのなら、小手先の心理テクニックだけ使っても効果がありません。
僕が店長時代の時に、アルバイトに対してお願いをした時の写真をのせておきます。普段は口頭で伝えますが、信頼関係ができていればLINEでも問題ないでしょう。
「店長の頼みなら協力する」と思ってもらえる為には
やはり時間をかけて、店長の人柄の良さを積み上げていかなくてはなりません。
決して「好かれる店長になれ」という意味ではありません。アルバイトの立場となって考えられて行動できるという意味です。その行動さえできれば、「店長の頼みなら協力する」と思ってもらえやすくなります。
具体的な行動としては、
- 頑張っていることに対して気付いてあげ褒める
- 感謝の言葉を伝える
- 困っている時は助けてあげる
- 感情的に怒らない
- アルバイトの意見に耳を傾ける
言い出すとキリがありませんが、このようなことです。普段からの積み重ねが大事なので、少しずつでもいいので意識して行動していきましょう。
まとめ
心理テクニックは、アルバイトの出勤率を高める以外にも使用することができます。普段のお願いの方法に少しのプラスαを加えるだけで、効果を発揮するので非常にオススメです。
伝え方1つで結果が変わることがたくさんあるので、ぜひ心理テクニックを覚えて使用してみて下さい。
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