飲食業界に限らず、どんな業界であってもサービス残業なんてものはあってはいけません。
しかし、サービス残業はしてはいけないという風潮があるにもかかわらず、サービス残業は未だに存在し続けます。
そして完全にサービス残業がなくなることはないと思っています。特に飲食店においてサービス残業がなくなることは難しいでしょう。
なぜ飲食店においてサービス残業がなくならないのか、今までの飲食業界の経験から解説します。
Contents
サービス残業って一体どういうもの?
サービス残業(サービスざんぎょう)とは、使用者(雇用主)が労働者が行う時間外労働に対し本来支払うべき賃金(日本の場合、労働基準法または就業規則(※労働基準法上、同法の規定基準未満としても無効))が支払われない時間外労働の俗称であり、サビ残(サビざん)、賃金不払い残業(ちんぎんふばらいざんぎょう)ともいう。
Wikipedia
簡単に言ってしまえば、働いているのにお金が支払われない状態のことをサービス残業と言います。
特に飲食業と教育関連でのサービス残業が多くなっているようです。
飲食店のサービス残業ってどんなものがある?
飲食店でサービス残業となってしまっている仕事で特に多いのが事務作業です。
事務作業には、
- シフト作り
- 食材棚卸し
- 発注
- 面接
- 売上管理
- 日報週報月報
- 契約書更新
上記以外にも、言い出すとキリがないくらい事務作業ってあります。
基本的に飲食店では、オペレーション(接客や調理)の時間しか労働時間扱いにされないので、上記の事務作業は休憩時間や勤務後にしていることがほとんどです。
飲食店でサービス残業が当たり前になっている訳とは
人手不足や正社員の比率が少なくなったことから、社員業務が増えたり休憩や休日が取りにくくなったことが考えられます。
具体的に飲食店でサービス残業になっているのは、どのような理由からなのかみていきましょう。
事務作業は労働時間としてカウントされない
上記でも解説したように、飲食店では事務作業が労働時間に含まれません。
店長職だと役職手当として1万円くらいついている企業もありますが、どう考えても少なすぎます。
時給1500円として考えても、1ヶ月当たり6時間半ほどで事務作業を全てこなさないといけなくなる計算です。
1週間だと1時間半ほどしかありません。その時間で毎週発生する事務作業を終えることは不可能に近いでしょう。
恐らくシフト作成(人手不足の場合は特に)だけで2時間はかかります。
会社や上司から無駄な労働時間はカットするように言われている
当たり前ですが、無駄な労働時間はカットするべきです。
しかし上司から労働時間をカットするように言われるが故に、ちょっとした労働を労働時間としてつけることができないことが発生します。
ちょっとした労働に関しては後ほど説明しますが、売上に対して人を使いすぎている場合、仕事をしていても上司から何か言われる為、労働時間をつけられないことがよくあるのです。
上司は現場にいるわけではないので、数字を見て判断しています。その為、上司に何か言われないように時間をつけていない社員はたくさんいるのです。
そもそもメニュー変更や手順変更などで、労働時間の基準が変わらないことも少なからず関係していると思われます。
仕事量が増えたのに、基準が変わらないのであればサービス残業するしかありませんからね。
休憩と仕事の線引きが難しい
よくあるのが、休憩中に呼び出されて対応したりする時です。
例えば、
- アルバイトが分からないことを聞いてくる
- 何か物が壊れてしまった
- 小さいクレーム対応
このような対応をする時に、「これは労働時間としてみなすべきか?」というちょっとした労働についてです。
一つ当たり数分で終わってしまうようなことですが、一応労働はしています。
飲食店では社員の数が少ないと、このようなことが頻繁に起こります。
休憩中でも「店長ー!」と呼び出されることは日常茶飯事なのです。
何度も起こることなので、一つ一つ労働時間扱いにするのも大変ですし、上司から何か言われる可能性もあります。
さらに呼び出されるたびに毎回タイムカードを押すのも大変です。
そして労働時間としてつけられるのが会社によって、10分単位や15分単位だったりもするので、ちょっとした労働は労働時間にならないことがほとんどです。
これではちょっとした労働が積み重なることが多い飲食店では、労働時間をつけることができません。
固定残業代がある飲食店は要注意!
飲食店で固定残業代がある企業は、危険なのでやめておきましょう。
確実に固定残業代が支払われる時間内で、終わらない仕事量があります。
サービス残業ばかりになること間違いなしです。
まとめ
人手不足が加速している飲食店において、サービス残業から抜け出すことは非常に難しいのが現状です。
会社側が、
- 事務作業も労働時間をきちんとつけられるようにする
- 上司が現場を見にくる頻度を増やし数字だけで判断しないようにする
- 1分単位で労働時間をつけられるようにする
上記のことが当たり前にならない限り、飲食店のサービス残業はなくならないでしょう。
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