「この食材は何グラム?」「水の流しっぱなしはやめてね」「この前エアコンつけっぱなしだったから次回から気を付けてね」「まかないの量少し多くない?」
店長からこんなことを言われた経験ありませんか?
その度に「店長ウザいな」と感じていませんか?
「ちょっとくらいいいじゃん」というのを店長は許すわけにはいかないのです。
今回は何故店長がそこまで細かく言うのかを、元飲食店店長の僕が解説したいと思います。
Contents
職場で使用している物は全て会社のお金である
職場で使用しているお皿や食材、水等は全て会社からお金がでています。
決して使いたい放題ではなく、必要ないのに無駄に使っていたり、規定量よりも多く食材を使うことで会社は不必要なお金を支払っているようなものなのです。
お金がかかっているのは物だけではない
もちろんアルバイトであるあなたを雇っているのも会社のお金です。あなたを採用する時も、制服も、教えてもらっている時もお金はかかっています。
店長は全てにおいてお金がかかっていることを理解しているので、無駄を発見したら細かく言うことは当たり前なのです。
「もっと早くして」「ボサッとしているならこの仕事をして」
実際にダラダラしていたなら、このように言われるのも仕方ありません。
本来ならば10の仕事ができたのに、ダラダラしていて7の仕事しかできていなかったら無駄が発生してますよね?できたはずの3の仕事ができなかったのですから。
自分のお金に置き換えるとどう感じますか?
店長が細かすぎてウザいと思っている人は、もし店のお金が自分のお金だったらどのように感じますか?人のお金だからって好き勝手使われたら、嫌な気持ちになりませんか?
店長は「もし自分のお金だったら、絶対無駄なことはしないよね?」ということを伝える為にあなたに細かく言っています。
「ちょっとくらいいいじゃん」を許すと大変なことになる理由
1つのことを許してしまうと、とんでもない金額の無駄が発生してしまいます。
「ちょっとくらいでそんな大袈裟な…」
と思う人の為に計算してみましょう。
例えば、まかないで少しだけ大盛りにしてみようと20円分くらいの量を追加したとします。たかが20円分と思うかもしれませんが、1日に3人が同じことをしたとします。すると1日当たり60円の無駄が発生しますよね?それを1ヶ月続けると1800円になります。1年続けると21600円分です。そして全国に1000店舗あるとすると年間2160万円も無駄にしていることになるのです。たった20円分の追加を1つ許してしまうだけでとんでもない金額になってしまうのです。
全国の店長がその細かいことを許してしまうだけで、かなりの金額を無駄にしてしまうことが分かりますよね?このように細かいことでも店長は見過ごすわけにはいかないのです。
店長はルールを守る義務がある
何度も触れてきましたが、店長は会社から1つのお店の管理を任されています。
- 売上に対して光熱費が高過ぎる
- 出ている商品に対して発注量が多過ぎる
- 売上に対して働いている人数が多過ぎる
これらは全て数字として残るのです。無駄が発生していると店長が店の管理をきちんとしていないとみなされるのです。だからこそ店長は細かくなってしまうのです。
それでも店長が細かすぎてウザいと思ってしまう人へ
上記の理由をきちんと理解した上で、それでも「店長が細かすぎてウザい」と思ってしまう場合は、恐らく原因は別のところにあります。考えられるのは以下です。
- 店長の伝え方に問題がある
- 店長自身がルールを守れていない
- あなたが自分勝手なだけ
恐らくですが、この中で多いのが店長の伝え方に問題があるパターンでしょう。言い方がきつい、感情を剥き出しにして怒る等が当てはまると思います。
細かい店長の意図が理解できて、きちんと実行できているならあなたに非はありません。
まとめ
少しの無駄は多くの損害を招くことになります。そのことをよく知っている店長が、アルバイトに対して細かく言うのも仕方ありません。
この記事を読んだ人が、少しでも無駄をなくす努力をしてくれると幸いです。
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