僕は飲食業界で6年間働いてきました。
今は退職してしまいましたが、決して飲食業界が嫌だったから退職したわけではありません。飲食業界で非常に楽しく働いていた方だと思います。ですが、大変だったなと思ったことももちろんあります。
これから飲食業界に就職・転職する人には知っておいてほしいことがいくつかあります。
この記事は飲食業界に社員として就職・転職する人に向けた記事です。
Contents
飲食業界で働くならまず知っておいてほしいこと
大手と中小企業との格差が激しい
もし飲食業界で働くなら、ほとんどの人が知っているような大手企業で働くことをオススメします。
飲食の企業はたくさんありますが、待遇の差は非常に激しいです。ずっと働いても年収が300万くらいの企業もありますし、大手だと数年で500万超える企業も存在します。
詳しくはこちらの記事を参考にして下さい。
大手飲食業は年収が高い?実際のところはどうなのか解説します!将来的に明確な目標がある場合は、大手でなくても問題ないと思います。例えば、
- 独立して自分の店を持ちたい
- 料理の腕を磨きたい
- 経営について学びたい
このような理由があるのなら自分が目指しているような飲食店で働くのがいいでしょう。
大手だと誰でもできるようになっているマニュアルがあるので、上記のようなスキルは中々身につきません。その分待遇は全業界の平均よりも高い水準であることが多いです。
飲食業界のメリット
人によって感じ方が変わる部分が多いですが、世間的にみるとデメリットの部分が多いといえます。ですので、飲食業界はネガティブな記事が多いんですよね。
飲食業界は何故ネガティブな記事が多いのか考えてみたとは言っても飲食業界にも良いところはいくつかあります。それぞれ見ていきましょう!
早くから責任のあるポジションを任せてもらえる
会社にもよりますが、早ければ1年後に店長になれることもあります。責任が伴いますが、それだけ早い段階でマネジメント経験を積むことができるのは大きなメリットです。
上司と働くことがあまりないので、指示されるのが嫌いな人は伸び伸び働けると思います。
特別なスキルがなくても活躍できる
飲食業界は別に料理を作ったことがなくても活躍することは可能です。覚えることも他の業界と比べてもさほど多くありません。
1年くらい勤めていればほとんどのことを理解することができます。
非常にハードルが低く入りやすい業界と言えるでしょう。
さらに大手企業だと仕事がルーティン可しているので、意識高い人が少ないです。マニュアルがあるおかげで考える必要が薄れているからですね。よって少し頑張れば周りより一歩抜け出すことも容易となります。
会話を楽しめる
働いているほとんどの時間を誰かと話しながら働くことができます。話すことが好きな人にはもってこいの業界でしょう。
従業員だけでなくお客様との会話も楽しめます。年代も老若男女揃っているので、比較的どんな話でもできてしまいます。最近の流行りの情報とかも得ることもできちゃいます。
飲食業界のデメリット
拘束時間が長い
とにかく長いです。
店の営業時間によって前後はしますが、12時間以上は普通だと思っていた方がいいです。
配属となる飲食店の営業時間が長ければ長くほど、拘束時間が長くなる傾向があるので覚悟しておきましょう。
副店長までの労働環境は比較的マシ
店長がある程度守ってくれます。しかし、もし人手不足が深刻な店の場合だと店長と比べるとマシというくらいでしょう。世間的には働き方改革と言っていますが、飲食業界ではまだまだ働き方改革が出来ていないのが現状です。
会社によっては1店舗当たりの社員数が1人ということもありえる
会社のホームページで社員数から店舗数を割ってみるとわかりますが、その数値が2を切っているとほぼ1人だといえます。
店舗勤務以外の人も一定数いてますからね。そういう会社は早いうちから店長となる可能性が高いです。副店長や料理長ポジションをあまり必要としておりません。早ければ入社して1年後くらいに店長になるということも考えられるでしょう。
そして1店舗当たりの社員数によって労働時間、休日数も変化します。1店舗当たりの社員数が少ないほど労働時間は増え、休日数は減る傾向があります。
飲食業界トップの有給消化率は6割
飲食業界でホワイトと言われている企業でも、有給消化率はたった6割です。ということは、ほとんどの企業でまともにとれていないことになります。
2割取れていたら飲食業界の中では有料企業でしょう。飲食業界の大半は有給消化率0です。
店舗勤務以外の仕事ができる可能性はほんの一部のみ
飲食業界で人気なバイヤーの仕事や商品開発の仕事をできる可能性は、極めて低いのが現状です。
出来るようになるまでは店舗勤務で修行をしてから、その中でも適正のあるもののみが携わることができるくらいです。入社してからたった数年でバイヤーのような仕事ができると思わない方がいいでしょう。
ほとんどの社員がまずは店長を目指すことになります。
飲食業界に向いていない人
明確な目標を持っていない人
将来、自分の店を持ちたいというような明確な理由がない人はあまり向いていません。他の業界で活躍できるような大きなスキルは身につきませんので、歳をとると辞められなくなります。自由に使える時間も少ないので副業も難しいですので。
ONとOFFの時間をはっきりわけたい人
店長のような責任のある役職につくと、休みの日に電話がかかってくることもあります。
そうなると休みの日でも仕事のことを考えないといけなくなるので、ONとOFFをはっきりわけたい人は向いていません。
体力に自信がない人
立ち仕事で長時間労働がほとんどの為、体力に自信がないと続けられません。これから働き方改革で良くなる可能性も考えられますが、良くならない可能性も考えられます。
どちらにせよ、体力に自信がない人は飲食業界で働くのを避けておいた方がいいでしょう。
スピードに自信がない人
飲食業界は非常にスピードが求められます。足が速いとかではなく、テキパキと仕事をこなすことが出来るかどうかということです。常にお客様が待っていますからね。
ダラダラ働きたい人にとっては非常に不向きな職業となります。
人と話すのが苦手な人
飲食業界で働くならこれは完全に致命的です。お客様との会話、従業員との会話とあらゆる場面でコミュニケーションをとることがあります。黙々と働きたい人は完全に向いていないでしょう。
友達と遊びたい人
飲食業界はほとんど平日休みなので土日休みの友達とは時間が合いません。平日休みの友達でも平日は月から金とあるので、合わせるのが大変です。勤務終了時間も遅い為、そこから遊びに行くのも中々できません。
友達と遊びたいなら土日休みの会社か、夕方で終わる会社に就職しましょう。
店舗勤務を続ける覚悟がない人
正社員のほとんどが店舗勤務です。人事やバイヤー、エリアマネージャー等のポジションにつきたいと考えて入社する人もいますが、そんなポジションになれるのは一握りだけです。
定年まで、店舗勤務である可能性ももちろんありますので、気を付けましょう。最近では人手不足の為、エリアマネージャークラスが店舗で働いていることもあるそうです。
まとめ
飲食業界は非常に離職率の高い業界です。辞めていくほとんどの人が労働時間が長すぎるとか、給料が低いといったネガティブな理由からです。
上記の飲食業界に向いていない人の内1つでも当てはまった方は、途中でやめてしまう可能性が高いです。飲食業界で働くつもりならもう一度よく考えてからにしましょう。
入社した後に思っていたのと違うかったとなるのは嫌だと思うので、事前に働いても続けられそうか調べてから入社することをお勧めします。
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